どうゆうき
▼日本社会は経済の発展と共に世の中が便利になり過ぎ、生活は贅沢になる反面、人の心には自己中心的な傾向が見られます。我慢ができない若者が増え、地域社会がおかしくなってきていると感じます。これに気づかない大企業は独りよがりの経営を進め、学校の偏差値教育と同様に数字や成績で人の評価を下しています。そこでは人間教育がされておらず、自己中心的社会を生む原因となっています
▼私たち中小企業には、こうした社会を変えていく責任があります。中小企業だからこそ社員と経営者が共に学び、「労使見解」のもと人間尊重経営に取り組むことができるのです。人間として正しい生き方を学び、地域社会に貢献できる社員を生み出せる企業風土を創っていきたいと思います。今年度、県総会で「同友会らしい黒字企業」を目指すことを方針に掲げました。今の日本にとって、まさにタイムリーなスローガンとなりました
▼まずは同友会理念を1人でも多くの会員に理解してもらうことです。そして「同友会運動と企業経営は不離一体」だということを忘れてはいけません。今回の大震災で何もかも失った岩手県の陸前高田市で、岩手同友会の活動がマスコミで報道されたのを見ました。これぞ同友会ではないかと感動しました。例えば「気仙朝市」では、同友会員が一致団結して「無いなら創る」をテーマに被災者と共に復興に向けて頑張っているのです。同友会には日本を再生させる使命があります。そのために"同友会らしい"黒字企業を目指し、5000名達成に向けて邁進していきましょう。
会長 杉浦 三代枝