緊急企業再生支援例会(5月30日)
外部環境を味方につける
鈴木 富久氏 岡崎信用金庫理事

参加型の講演
緊急企業再生支援室の第1回例会が開催され、94名が参加しました。今回は岡崎信用金庫の鈴木氏をお迎えしました。
中小企業が今さらされている外部環境の劇的な変化の波に、どう対処していくか。そして、黒字経営をどのように目指していくのか。また、自分たちだけの判断では見えてこない問題を金融機関側から見たらどのように映るのか。このような興味深い話に参加者は真剣な眼差しで聞き入りました。
まずプリントを配布され、製造業の損益計算書と貸借対照表から財務分析をする課題に取り組むことになり、皆が四苦八苦するなか、次々と課題を与えられました。内部体制チェックリストに自社のビジネスモデルの見直しをするなど、参加型の講演が続きます。
横串を会社に通す
経営計画は実行可能なものでなくてはならず、したがって、利益と内部留保がなければ金融機関の格付けは上がりません。売上を上げるための戦略として費用を借りることには問題はありませんが、計画なき戦略にお金は貸せないといいます。このような金融機関からの視点でのアドバイスが続きます。
さらに踏み込んで、経営アドバイスにも至りました。横串を会社内に通すことで効率化を図り、会社内の「見える化」を図ることの重要性。営業は4回お客様を訪問しなければ成果は出ないという、営業4回訪問の原則。本当に目からうろこの話が盛りだくさんでした。
最後に、鈴木氏のお話で最も印象に残った言葉は「自社に合った管理会計を実施」すること。早速、実践してみます。
山内税務会計事務所 山内 新人