金融アセスだより(第56回)

愛知県信用金庫協会との懇談会(5月27日)

学びが学びを呼ぶ

弊社は家内経営の10名ほどの鉄工所です。現在、金融機関は課題を共に解決してくれるパートナーであると認識していますが、以前は違っていました。

6年前、会社の事業用地取得にあたり、地元の信金から融資を受けました。当時は仕事も忙しく、貸出条件は気にしませんでした。3年前に原材料高やリーマンショックの影響で業績が急激に悪化した際、当時の信金の対応に不信感を抱き、以後、複数の金融機関との取引を始めました。

その後、事業承継についても支援策をいただき、借換えにより取引条件も改善。このように、金融機関と深い関わりを持つことで、後継者としての意識が強まった反面、会社の数字を把握・管理できていないことにも気づきました。

経営者の醍醐味

そんな時、金融委員会と管理会計講座に出会い、経営者のすべきことは「未来創造」であり、お客様を創造し続ける事や事業ドメインを明確にすることも学びました。

また、管理会計は経営理念・ビジョン・戦略・計画・管理・活動の一貫した過程でつくるものだと理解できました。この学びを自社に実践し実感することは、経営者が味わえる醍醐味です。

お客様、会社、社員、家族、地域のために将来のあるべき姿を描くことが、経営者である私の使命といえます。地区活動をはじめ、各委員会・役員研修大学などでも気づきをいただき、「経営者の学びの場、同友会」での活動をさせていただけることに感謝しています。

 

(株)深谷鐵工所 深谷 貴久