共育講座 第1講座(5月27日)
良い会社は経営指針から

高瀬 喜照氏  (株)高瀬金型

 

参加企業の社員によるグループ討論の発表

第12期社員と学ぶ共育講座(17社、59名が参加)が開講しました。その第1講座、高瀬喜照氏の報告内容を紹介します。

人のつながりこそが大切

今は時代の転換点です。経済的には、バブル景気以降の下り坂が続いています。精神面では物質的な豊かさの追求で個人主義が行き過ぎ、心の豊かさが失われがちです。今こそ、人のつながりを大切にする時代だと思います。

同友会は昭和37年に設立されました。同友会には「労使見解」という、経営者と社員の関係を示した言葉があります。経営者と社員が一緒になって良い社会、良い会社をめざしています。

認められる幸せ

自社は、社員70名で金型製造と射出成型をしています。我社の理念には、「ものづくり文化を支える企業を目指します」とあります。ものづくりと言うと無機質で冷たいもののように捉えがちですが、実はとても人間的なことなのです。使う人の気持ちを考え、何年もの歴史の積み重ねで今の形があります。

海外で安く良いものができる時代に自社が一番大切にしているのは、「人間力を生かしたものづくり」です。信頼が求められる医療分野では、正に人育てが重要なのです。

誰もが能力を開花させたいと願い、認められることで成長していきます。経営者がすべきことは人が育つ環境づくりであり、社員との共育ちの中で、社会から必要とされる会社を作っていくことです。