経営指針推進役員研修講座(6月11〜12日)
『経営指針作成の手引き』(中同協)
執筆者を講師に招いて

経営指針のスタンダード
「同友会らしい黒字企業をめざそう」の旗印のもと、経営指針推進本部では(1)全会員へ経営指針を普及する(2)「同友会らしい経営指針」を深め実践力を高める、の2つを基本方針に掲げています。
今回、運動を推進する役員を対象に、「経営指針推進役員研修講座」を1泊2日で開催。「同友会らしい経営指針」の真髄や要点を学び合いました。
講師は中同協発行『経営指針作成の手引き』執筆者の奥長弘三氏(東京同友会)。全国の同友会で活躍中の方です。同友会らしい経営指針のスタンダード、全体像や基本の奥深い意味などを考える機会ともなりました。
既存路線では難しい今、新しいことへの挑戦やイノベーションが必須です。そこでは経営者のリーダーシップ、そして経営理念への確固たる信念が問われます。
「組織に魂を入れる」
方針や戦略を考えると経営理念と乖離してしまったり、建前として実際の経営と分離してしまいがちです。経営理念は「組織に魂を入れる」もので、これがあるから社員は安心して働くことができます。しっかりと練り上げられた経営理念であればメシは食える、と多くの実例で検証。
中小企業の社員にとって「社長」は絶対的存在であること、「オレの会社」意識からの脱却、独りよがりでない経営理念や経営指針の作成に仲間との厳しい討議は欠かせないもの、等を学びました。
科学性・社会性・人間性
特に、「労使の人間的信頼関係」と「理念の共有」が原動力であること、科学性・社会性・人間性を統一させる、そして「わが社の固有の役割」や「本業の社会的役割」等を深く考えました。
また、事業の方向性や経営戦略では熱いグループ討論も交されました。
今後、一般会員も対象に奥長氏を講師とした基本講座を企画中です。また、支部で入門編講座も開催されます。