男女共生委員会(6月3日)
ありがとうと言われる人間に

佐野 和子氏  (有)佐野花火店

 

店頭に様々な種類の花火が並ぶ様子を紹介(ホームページより)

家業を継いで

男女共生委員会ではメンバー各社の経営課題や自身の生き様を交流し、お互いをより深く知りあえるようミニ報告会を行っています。6月に行われた委員会では(有)佐野花火店の佐野氏に語っていただきました。

佐野氏は小学生の頃から家業を手伝い、大好きなお母さんに喜んでもらいたいと将来は当然のように家業を継ぐことを考えていました。しかし高校生になると、自由に生きたいとの戸惑いから一度は地元金融機関に就職します。

バブル崩壊後、売上げがどんどん減っていくなか、先代社長の経営への意欲が衰えていくのを見るに見かね、社長を引き継ぎます。しかし、社長の責任の重さ、判断に困った時に相談できる人がいないことに悩みます。

経営理念は「感謝」

ちょうど社長就任1年目の時に誘われて同友会に入会します。そこで他の経営者も同じように悩んでいることを知り、同友会は経営の相談ができる場所となっていきます。それから積極的に会に参加する中で経営指針も成文化します。お母さんからの「ありがとうと言われる人間になりなさい」という教えを踏まえ、経営理念に「感謝」を掲げました。

誕生日などのうれしい時、バーベキューなどの楽しい時に花火は買われます。お客様の楽しい、うれしい顔をもっと笑顔にしてあげたい。「この間の花火、きれいだったよ、ありがとう」というお礼の言葉がいただけるこの仕事を自身の子供たちに伝え、さらに発展させていきたいと、今後の経営意欲にあふれる報告となりました。