第12期共育講座 第2講座(6月24日)
誰もが働ける会社づくり

田中 誠氏  (有)進工舎

 

障害者雇用で学ぶ田中氏

第12期社員と学ぶ共育講座(17社、59名が参加)第2講座、田中誠氏の報告を紹介します。

私たちは、経営者・社員である前に人間です。ワークワイフバランスを大切にし、どんな場面でも楽しく、生き生きと過ごしたいものです。

人として認めあう

自社は千種区の小さな町工場で電力機器の電子部品を製造しており、15年前から障害者を雇用しています。

道具を工夫したり、その人の役割を明確にすることで彼らは大きな力を発揮してくれます。この15年の障害者雇用を通して「意欲あるすべての人を応援し、意欲ある誰もが働ける会社を目指します」という経営理念ができました。

「初めての業種で不安も大きかったが、慣れていくうちに楽しくなりました。職人さんの仕事ぶりを見てプロフェッショナルの凄さを感じ、日本を支えているのは誰なのか意識した瞬間でした。この経験を無駄にすることなく人生を歩んでいきます」。就労実習に来たある女性からの手紙です。とても嬉しく感動しました。社員に「自信を持て」と言っていることの裏付けになったように感じます。

その道のプロに

仕事の本質とは何でしょうか。仕事とはその道のプロになることであり、働くとは、人に役立つ何かができる人になることだと思います。

働くことで社員が成長し、自社で学んだことを地域で生かして欲しい。会社を永続的に繁栄させていくには、地域から信頼され、社会に貢献することが大切だと思います。会社は個性の集まりです。一人一人が違い、いろんな事を考える社員がいるから楽しく、強い組織になるのです。

多くの出会いと経験を受け止めてくれる社員がいるから今があります。今後も会社の風土でいろんな人を育てていきたいと思っています。