広報部会(6月24日)
「魂の中小企業家」

中島 隆氏  朝日新聞社

 

中小企業の応援団長を自任する中島氏

先入観を覆すドラマ

6月広報部会は朝日新聞社の中島隆氏を講師にお招きし開催されました。今回はオープン部会としたため、一般会員を含め45名が参加しました。中島氏は朝日新聞で「魂の中小企業」という連載を担当し、その後単行本として出版。昨年は「どっこい町工場」の連載を担当するなど、大手マスメディアの中で中小企業に理解のある方です。

しかし中島氏も、数年前までは中小企業の実態をよく知らなかったといいます。マスコミは中小企業に「弱いもの、いじめられるもの、問題を抱えるもの」というイメージを持っており、その先入観で記事を書いてきたといいます。

そんな中島氏に「中小企業の応援団長」を自任させ、中小企業担当の記者とならしめたのは、中小企業経営者一人一人が持つ熱きドラマに心が動かされたことにあります。

ピンチの中で投げ遣りにならず、立ち向かう姿勢。大企業に比べ様々な点で不利であっても前向きに経営するひたむきさ。中小企業経営者なら誰でも持っている喜怒哀楽と忍耐。そして希望が、中島氏を虜にしたといいます。

当たり前が新鮮に映る

中小企業は大企業に比べ、発信力が劣っています。しかし、最近はマスコミも徐々に変化してきているようです。経営者はいかに環境が厳しくとも、時代の変化に対応して経営を維持し発展させる責任がある。その当たり前のことをマスコミは新鮮に感じ、目を向けようとしているように感じました。

「魂の中小企業」(朝日新聞出版)では、同友会の労使見解についても触れられ、成文化される背景を、田山謙堂氏(中同協顧問)、赤石義博氏(中同協相談役幹事)に取材した内容が掲載されています。ご一読されることをお薦めします。

 

安藤不動産 安藤 寿