金融アセスだより(第58回)

金融機関との関係

当社は家電、自動車、ゴルフ用品などのネームプレートを作る仕事をしています。私は2代目で、入社して20年程経ちます。経営面では父親に任せっぱなしで、代表に代わってからも金融機関と深い話はせず、お金が足りない時に借りるだけという関係でした。

それから金融委員会でリレーションシップバンキングについて学びました。さっそく金融機関に行き自社の近況を伝えたり、金融委員会で行っている「金融機関へのヒアリング事項」を聞いたところ、様々な提案を頂けるようになりました。

いろいろな金融機関の提案を聞き、借り入れ本数や金利を見直して、突然どんなことが起こっても、数カ月は問題ない状態にすることができました。総務との関係もよくなり、経営が楽になったのです。

経営数値を読む

金融機関に対し中長期の計画を示すなど、必要な時に借りられる関係を作っていくことが大切です。そこで今年のフォーラムでは、金融の仕組みや世界的な経済の流れを理解した上で中長期の経営計画を立てることの重要性。そして企業と顧問税理士とのパートナーシップや金融機関との関係のあり方をテーマにした分科会があります。

時代に合わせて自社のビジネスモデルを柔軟に変化させ、経営数値を読み、同友会らしい黒字企業を目指すことを学ぶものです。ご期待下さい。

 

日研工業(株) 出原 直朗