西尾張支部例会(8月26日)
強い会社を作る三位一体経営

鳥越 豊氏  (株)鳥越樹脂工業

 

経営危機を乗りこえた教訓を紹介する鳥越氏

依存型からの脱却

鳥越樹脂工業は過去に2度の経営危機に遭遇しました。最初の経営危機は1993年。売上げの9割以上を依存していた親会社の経営方針転換により、柱としていた試作部門が撤退となってしまいます。そこで1社依存からの脱却を図り、営業努力により業績は改善していきました。

そんな中、2回目の経営危機が訪れます。1998年、40社まで取引先が拡大し順調に売上げを伸ばしていたところ、自動車部品の開発がアナログからバーチャルへと移行したことにより、試作部品のニーズが一気に落ち込み業績が悪化しました。

この時に1業種依存型ではいけないと実感し、自社の強みであるプラスチック樹脂を使い健康分野へと進出。2008年リーマンショックにより自動車関連が崩れる中、鳥越樹脂工業では過去最高の売上げを達成することができました。

 

鳥越氏は「新規事業をどう生み出すかが鍵」と語り、「自社の立ち位置を明確にし、どういう方向に進むか戦略を立てること。先を見据えた経営を実行していくうえで同友会で学び、強い連携を取り夢に向かって突き進みたい」と締めくくりました。

 

いとう・佐治司法書士事務所  佐治 圭一