共同求人委員会−採用セミナー(9月27日)
新卒採用には経営理念が必要

新卒採用の経験を語るパネリストの皆さん

思いを示す

共同求人委員会では、事業を継続するために最も大切な「人の採用」の問題を身近に感じてもらおうと、3回シリーズの「採用セミナー」を開講しています。第1講座では「経営指針と採用計画」のテーマでパネル討論が行われました。

 

(有)サン樹脂加工の磯村裕子氏は、夫が事業を継承した時の社員の平均年齢が50代。事業の存続に危機感を覚え、若い人材の採用を始めたそうです。そして、社長が夢を語って採用した社員は右腕へと成長。きちんとした事業計画を示すことの大切さを実感しました。

(有)ハートフルハウスの長江保明氏は、介護の仕事自体はどの施設でも似通っているが、経営者の仕事に対する考え方は全く違うといいます。自分の考える介護事業のありかたに共感してくれる人を採用するためにも、経営理念は不可欠と強調しました。

経営指針と採用とが密接に連携している両者の事例報告を受け、(有)宝製作所の丹羽昭夫氏は「中途採用した社員は前の会社のやり方が身についており、経営理念の共有がしにくい。理念を示しながら採用できる新卒の社員は、理念に基づいた共育がスムーズに進められる」と、新卒ならではの利点も紹介しました。

 

その後のグループ討論でも、採用活動を行っている企業、これから行いたいと考えている企業それぞれから、経営指針作成の大切さを実感する感想が出されました。