名古屋ブロック3ステップ講座
同友会理念実践を促す契機に

同友会の目指す企業づくり
名古屋ブロックでは昨年度より新会員オリエンテーションを修了した新会員を主な対象者とし、同友会のめざす企業づくりを学ぶ場として、労使見解、経営指針、管理会計の3つの経営課題を学ぶ連続講座を開催してきました。今年度は県方針に沿って「黒字経営をめざすためのスリーステップ講座」と名称も改め、6月、10月の2回にわたって開催しました。
第1講座では中同協「人を生かす経営」をテキストに、人間尊重の経営をどう実践するかについて就業規則の整備を取り上げました。
各社の就業規則を持ち寄り、社員が安心して働くことができる内容になっているか、最新の改定事項を盛り込んでいるかなど、改めて自社の就業規則を見直すことを促しました。
課題を具体的に提示
第2講座では中同協「経営指針作成の手引き」の内容を解説し、指針ある経営の大切さを学びました。
当日は作成シートを使って実際に経営指針書を作ってみることで経営者の思い、今の経営課題、今後の方向性を考える契機としました。実際に経営指針を書いてみることで課題が明確になり、今後の地区例会で学ぶテーマが見えてきます。
「同友会に参加する時は常に経営指針書を携帯し、自社の課題解決と結びつけること」が参加者相互に確認できる場となりました。
第3講座では、自社の経営状態を経営者が正確に把握し、経営計画を具体化することで金融機関との信用を高めるための「管理会計」導入の大切さを学びました。貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の3つの財務諸表について学び、企業会計の基礎を改めて学び直しました。
以上3つの講座を通じて、黒字企業をめざすための経営課題について何を具体的に取り組むのかが明らかとなりました。そして、各企業での今後の経営実践を促す機会となりました。