経営理念に魂を
互いに切磋琢磨し、成文化しよう

「経営指針作成の手引き」の執筆者の奥長氏を講師に迎えて

同友会の精神で

「すべての会員が経営指針をつくり、それに基づく経営をしよう」。経営指針の推進は愛知同友会の最重点方針です。

今年度は全ての支部で経営指針「入門編」講座が開催されました。そして、次のステップとして実際に経営指針を作成をしていく講座もスタートしています。

これは中同協発行「経営指針作成の手引き」執筆者の奥長氏を講師に迎え、労使見解や経営姿勢を学び経営指針を作成していくというものです。特徴としては同友会理念や中小企業憲章の精神に基づき相互に迫り切磋琢磨しあう講座になっています。

組織に魂を入れる

この講座の初回は、理事や指針本部を中心とした役員が多数参加。初めて作る新会員の皆さんとともに白熱した討議や質疑応答、厳しい意見や指摘が重ねられました。

何としても会社を維持発展させる、そのためにはぶれない座標軸が必要といえます。経営者と社員との人間的信頼関係を築き組織に「経営理念」の魂を入れる。そして自社固有の役割を明確にして全社一丸となり経営理念の創造的実現をめざす。このことも踏まえ、日頃の悩みも赤裸々に交流しお互いの人生や経営を検討し合いました。

東三河支部−経営指針入門編(全5回)
経営者の思いを込める

「私の決意」を発表する参加者

討論を繰り返し 理念を明確にする

愛知同友会東三河支部では、今期の支部方針にもある「企業の規模に関わらず経営指針の成文化と発表に全員が取り組む」の一環として、昨年10月から12月の3カ月間で全5回の経営指針入門編を開催しました。

各講座では経営指針担当副支部長である三敬(株)の石田篤則氏の実践報告を聞き、「経営者として、何を書かなければいけないか」をグループ討論で自分の中に落としました。それを各自で用紙に記入し、次の講座に持ち寄って、「そこに書かれた言葉には経営者のどんな思いが込められているのか」をまたグループ討論で明確にするという作業を繰り返しました。

今回の受講者26名のうち、半数に当たる13名が最終講座まですべて参加し、修了できました。最終の講座では、修了者全員が自社での経営指針発表会の開催を誓って、講座を終了しました。