西・東三河支部合同 新春の集い(1月13日)
求められる中小企業の中長期ビジョン

吉田 敬一氏  駒澤大学教授

 

200名が参加した西三河・東三河支部合同での新春例会

産業構造の均衡を

東三河・西三河2つの支部に分かれてから初めての「新春の集い」が200名の参加で開催されました。報告者に駒澤大学教授の吉田敬一氏を迎え、「がんばろう日本〜求められる中小企業の中長期ビジョン」をテーマに講演を頂きました。

2011年は東日本大震災など想定外の状況の連続でした。この間の情勢変化は、これまでの市場原理主義の欠陥が露呈し、成長市場主義の無秩序なグローバル化に対しての疑問がわき上がるなか、改めて「持続可能性」「地域」といったキーワードが見直された1年でもありました。いわば、日本の産業構造のバランスを取り戻さなければならない時代に入っているといえます。

地域密着型企業に

まず私たち中小企業に求められる役割は、地域内経済循環を高め、地域の生活文化を担う文化型産業として地域密着型の企業をつくること。また働きたい会社づくり、人間が幸せに生きることができる社会づくりを推進することです。

つまり、21世紀型企業づくりを推進し、「なくなったらユーザーが困る会社」を追求する必要があるといいます。この意味において、同友会の三種の神器(3つの目的、労使見解、経営指針づくり)に自信と確信を持った同友会運動への期待が語られました。

講演後、吉田先生を囲んで行われた交流会では、およそ1年ぶりの東西での再会を喜び合い、有意義な時間となりました。