どうゆうき

▼労務労働委員会は「労使見解」を「人を生かす経営」の原点として捉え、私たち経営者が目指す姿、経営の質の向上を追求しています。中小企業においても、経営の革新や変革は必須です。むしろ、企業を変革すること、このことこそが中小企業がその経営を維持・発展させられる唯一の道かもしれません

 

▼経営者として、経営指針にもとづき全社一丸となって企業体質を強化していくことは言うまでもありません。しかし、私たち中小企業家は時代の変化に対応し、努力が報われる社会を創造し、会社が存在しているということ、雇用をしていることに意義があるという認識を広げる活動も必要といえます。共同求人、共育、男女共生、障害者問題の各委員会とも連携し、社員にとって、地域にとって、良い会社を目指す活動が同友会運動だと理解しています

 

▼社員は最も身近な経営のパートナーという認識のもと、より明確な言葉や行動を記した実践力のある経営指針を作成し、経営者としての責任だけでなく、一社員としても推進して行く覚悟を求めます。「真のリーダーシップとは」を経営者自身に問い続けて行く必要があると思います

 

▼私自身、社員と議論を繰り返し、多くの時間を共有することで共通の危機意識を持ち、共有できる価値観を見つけ、好ましい企業風土を作り上げていくことができると信じています。経営者としての責任・覚悟と同時に、迷い・緊張感・孤独感との葛藤をどう処理していくか。これは経営者自身としての強さを求められているような気がします。

 

労務労働委員長  吉田 幸隆