労務労働委員会1泊研修(1月27〜28日)
何のために経営するのか

議論の鍵は「継承」
今年度、2回にわたって人間尊重経営塾を開催しましたが、一人ひとりの発言の時間が限られ、悩みを引き出す前に終わってしまうという不完全燃焼の現状が見えてきました。そこで、まずは毎月顔を合わせる委員会内で交流を図り、人となりを知ろう、また委員会方針を委員メンバーで共有しようという目的で1泊研修を開催しました。
泊まり込みで行われた研修では、終了時間を気にすることなく熱い議論が交わされました。今回は、事業継承だけでなく世代交代に伴うベテラン社員からの技術継承など、「継承」という言葉がキーワードとなりました。何のために経営しているのか、自社の存在意義とは何なのかを追求していくと、渡す・受けるそれぞれの立場の思いを聞くことができました。
「人」の問題に向き合う
最後に、吉田幸隆委員長から来年度に向けての委員会方針が発表されました。
今年、愛知同友会設立50周年を迎えるにあたり、「人」の問題に真剣に向き合ってきた愛知同友会の歴史が注目されています。11月には「人を生かす経営全国交流会」が愛知で開催され、より一層労務労働委員会の活動が問われることが指摘されました。
また、同友会で学び、社会を支える企業を目指すため、同友会の根幹である「労使見解」を実践し、そこから見えてくる経営者としてのあり方を問い続けることが大切といいます。
吉田氏は「企業は変革してこそ経営を発展させられます。時代の変化に対応するには自主的な人間の力が必要です。社員をパートナーとしてお互いに磨きあうことにより『真のリーダーシップ』を追求していきたい」と決意を述べました。