中小企業地域活性化条例委員会
中小企業憲章をもとに条例を

〜車座集会でヒアリング

 

中小企業地域活性化条例への取り組みを紹介するパンフレット

行政への期待を伝える

昨年12月より愛知県において「愛知県中小企業活性化基本条例」の制定に向けた取り組みが進められています。この一環として、広く中小企業家の声を聴きとる場として取り組まれている条例づくりに向けた「車座集会」を、愛知同友会でも愛知県産業労働部より3名の出席者を迎え、2回にわたり開催しました。

第1回目は愛知同友会政策委員会、政策要望委員会、条例推進委員会を中心に開催され、これまでの同友会の条例推進運動の全国的教訓を紹介。愛知県の条例に期待することとして、第1に、条例の魂ともいえる「前文」を大切にし、愛知県らしさ、そのなかでの中小企業の経済的、社会的役割を明確にするとともに“Think small first”の精神を打ち出すこと。第2に、中小企業家の声を反映させ、政策のスパイラルアップを図ることのできる「産業振興会議」を設置すること。第3は、中小企業政策に連なる予算措置に関する内容を盛り込むこと、という大きく3点が愛知県行政に伝えられました。

誇りを持てる条例に

第2回目は、西三河支部役員を中心に開催されました。その時には各社の経営課題、特に「人の問題」を中心に報告され、中小企業が抱える社会的、経済的現状が伝えられました。強調されたのは、中小企業で働く社員やその家族が、中小企業で働くことに誇りを持ち、持続可能な社会にむすびつけることができる条例にして欲しいという意見が出されたことです。

参加した愛知県行政の方からは、「中小企業家が喜び、元気になってもらえるような条例をつくりたい。皆さんの想いを形にできるよう頑張ります」との心強い言葉が話され、参加者も大いに勇気づけられました。

まず人間の幸せを

豊田弘氏(中小企業憲章推進副本部長)からは、「条例の先には人間の幸せがなければなりません。行政の方とともに、良い社会をつくっていきたいと思っています。ぜひ、どうすれば愛知県が良くなっていけるのか、互いに知恵を出し合うことができる条例にして頂きたいと思います。私たち自身も襟を正し、強い企業づくりをしていきます」と、2回の車座集会を通じて条例を作る目的の確認がありました。