農業部会設立総会(2月25日)
農業経営の新しい姿と使命

石川同友会のぶった農産佛田氏より第一次産業の可能性が指摘される

愛知は全国有数の農業生産地

「農業新時代〜農業経営の新しい姿と使命」をテーマに農業部会の設立総会が行われ、部会内外からおよそ70名が参加しました。

愛知県では広大な濃尾平野や多様な自然条件、名古屋市などの大消費地が近いという地理的条件を生かし、それぞれの地域で特色ある農業が盛んに営まれています。その農業生産量に注目をすると、全国1位の産出額を誇る電照菊や洋ラン、キャベツなどをはじめとしたさまざまな作物が幅広く生産されています。

さらに、認定農業者の平均所有農地面積は、北海道に次いで全国2位といった特徴もあります。

昨今、将来的に愛知県経済を成り立たせていく手段の1つとして第一次産業に注目が集まり、行政をはじめ、さまざまな企業や団体で農業を基幹産業とし、愛知県経済を牽引する計画や取り組みが急速に進められています。

そして、愛知同友会においても農業部会発足を皮切りに種々の専門部会を立ち上げることで、持続可能な地域づくりの実現を目指しています。

持続的な地域づくり

農業部会設立総会当日は、石川同友会会員の佛田利弘氏<(株)ぶった農産>が記念講演を行いました。愛知県経済における産業多様性の観点から、佛田氏は愛知県の農業に注目し、今後は農業を含む第一次産業が基幹産業として県を牽引していく可能性を指摘しました。

また、農業部会会長に選出された池野雅道氏<(株)愛農流通センター>は、「農業部会設立を皮切りに、持続可能な地域づくりを実現していきたい」と抱負を語りました。

農業部会では、メンバーが「地域と共に歩む中小企業」や「人間尊重経営」といった同友会理念を実践し、その輪を地域に広めることを目標としています。そして、農業を経営化することで利益を確保し続け、将来を担う人材を長期的に育成することによって持続的な地域づくりが実現できると考えています。

「食」は人間の本質的な生命維持につながり、日々の幸せでもあります。愛知県の各地域が持つ可能性を今後いかに開花させるのか、農業部会の活動に期待が集まる総会となりました。