男女共生委員会 オープン例会(2月28日)
「まさかの坂」を支える 家族・社員との絆

原田 晴夫氏  (有)原田電工社

江上 幸江氏  (株)ケアコンシェルジュ

コーディネーターの倉田氏と報告者の原田氏(中央)、江上氏(右)

避けられない「老い」

男女共生委員会のテーマは経営においても生活においても、男性・女性が共に協力し合いながら生きていく社会づくりの推進です。最近は男性の協力もあり、子育てをしながら夫婦で働くことが可能になりました。では、介護はどうでしょう。

たくさんの愛情を注いでくれた両親も、必ず老いていきます。介護は家族の協力なしにはありえません。妻や娘がなんとかしてくれる、介護施設の世話になればいいなど、安易に考えられています。

社長である自分が介護している間、会社はどうなるか。大事な部下が介護する立場になった時、その社員をどうするか。「まさかの坂」である介護は突然現れ、終わりが見えないものなのです。

互いを思いやる心

こうした課題を踏まえ、岡崎地区の原田晴夫氏、中川地区の江上幸江氏を迎えてオープン例会を開催しました。

両親の介護を同時に行わなければならなかった原田氏は、男性としての正直な思いや仕事と介護の両立に伴う苦労などを率直に語りました。その後、奥様にも発言をいただき、人間味あふれる言葉からは互いを思いやる愛情や夫婦の絆が伝わってきました。

続いて、介護福祉事業に携わる江上氏が介護の実例を報告。現場の生の声に接することで、人としてどう感じ、どう生きていくかを見つめ直し、自社の危機管理にも活かすことができました。

人と人との繋がりで、私たちは経営者として働くことができます。会社経営にとって家族の絆、社員との絆がいかに大切であるかを改めて学びあう機会となりました。

 

(有)佐野花火店  佐野 和子