シニア部会(2月15日)
私の人生山あり谷あり

鳥井 和子氏  (有)清香園

花の寄贈活動を続けている鳥井氏

夫との死別が岐路に

27歳の時、夫を急な病で失い、3人の子供を抱えて途方に暮れました。いくつかの仕事を経た後、知立市で貸店舗の情報を知り、幼い頃からの夢でもあった花屋の開業を決意します。当時はバブルの成長期。自ら営業に出て大口の開店祝いの生花を受注するなど、子供のためにも「早く自分の店と家を持とう」と心に決め必死で働きました。

子供たちが自立し始めた46歳の時、私は心臓の病気で手術を受け、目が覚めた時には「助かってよかった」と涙がこぼれました。嬉しいことに、結婚した長女が店も継ぐと言ってくれ、20年越しで土地を購入し店舗兼住宅を建てることができ、50歳にして夢が叶いました。今まで本当にたくさんの人に助けられたので、これからは人の役に立って少しでも恩返しがしたいと思い始めました。

そして、寝たきりの高齢者やその家族の方の癒しになればとの想いから毎月花を贈る活動を始め、10数年になります。昨年、知立市から感謝状も頂きました。

人生の幸せは家族をつくって暮らすことに尽きると私は思うのですが、昨今は結婚しない人が増えています。そこで1人でも多くの方に幸せになってもらいたいと思い、お見合いパーティーを開催する活動も行っています。
今後も社会に貢献できることがあれば、積極的に取り組んでいきたいと思います。