今に繋がる足跡 50年の歩み

(1)地区活動

時代の変化に地区組織を適応(写真は1983年第4ブロック発足例会)

組織づくりの重点

会員にとって最も身近な活動と言えば地区活動です。地区が最初に作られたのは愛知同友会が1962年に創立して1年後のことでした。当時、会員数が100名を超え、「浴衣がけで気安く集まり、貴重な経験の交流と協力が行われるように」との趣旨で地区別懇親会、後の基礎組織である地区が発足したのです。

初代代表理事の遠山昌夫氏は「地区組織は中小企業界に接する会の手足であり、地区活動は会の活動の中身である。会員が互いに知り合い、悩みを率直に出し合い、経験を交換するには最も良い」と述べており、「腹を割った裸の授けあい」という今に通じる同友会活動の基本スタイルが、ごく早い段階で作られたことがわかります。

地区別組織の取り組みは、その後、全国の同友会に取り入れられ、組織づくりの基本方針になっていきました。常に環境が激変する中で闘ってきた経営者魂。それは、地区活動の中での裸のぶつかり合いによって切磋琢磨されてきたのです。