シニア部会(3月19日)
中小企業の力で再生を

福谷 正男氏  (資)豆福商店
立木 勝義氏  (株)あらた

被災地で感銘を受けた事例を紹介する立木氏

福島全研に1600名が集結

3月のシニア部会では、全国から約1600名が集った「中小企業問題全国研究集会(福島)」に参加した福谷正男氏、立木勝義氏より報告をいただきました。

まず、「福島は震災以降、暗いイメージが流れましたが、私たちは元気に頑張っています」との佐藤雄平福島県知事の言葉が伝えられました。

地震・津波・原発・風評被害に苦しんでいる福島県。観光収入が主だった老舗菓子店では、震災後に売上が激減するも、地元住民に買ってもらえる商品を開発。原発30キロ圏の会員企業では、社員が率先して地域のためにできることを行ったり、社員の3分の2が県外へ避難しても他社の支援で本社移転を決意するなど、苦境に立たされながらも前向きに経営に取り組んだ様子が報告されました。

「福島の人たちは皆、風評被害に負けずに頑張っています。東北に行くことが一番の支援になりますので、皆さんもぜひ足を運んでいただきたいです」と福谷氏は呼びかけました。

その後、被災地を訪れたことがある参加者からは、仮設住宅の現状、原発事故当時の様子や堤防の脆さなどが伝えられ、それぞれが見て感じた被災地の実態について、意見交流を行いました。