金融アセスだより(第66回)

経営の健全化

中小企業を取り巻く外部環境(マクロ環境)が大きく変わろうとしています。そこで金融委員会では「環境変化の本質」「自社への影響」「その影響への対応」等を学ぶ場として、また円滑な資金調達を行えるよう中小企業における金融問題を研究し、中小企業経営者が必要とする情報を発信し、会員企業の支援活動を行ってきました。

私たちは、かつて「金融アセスメント法制定運動」という大きなうねりをつくり出し、100万名の署名を集めるなど自分達の手で経営環境を変える運動を経験しました。「金融検査マニュアルの改正」「第三者保証の撤廃」「リレーションシップバンキングの推進」と、金融行政を大きく変化させ、「外向きに何か言う時には自分たちが襟を正してやっていなければいけない」と、経営指針の作成など経営の健全化という「自助努力」を追求してきました。

変化に備える

愛知同友会50周年を迎えるにあたり、同友会の3つの目的のうちの「よい経営環境をつくる」ための活動が求められてくると思います。そのため、中小企業を取り巻く環境をどう改善していくか、これまでの経験や培ってきた精神を「消費税増税」や「TPPの影響」などの次なる変化に対応するように、発信し続けることが必要になります。特に今年度は、金融機関はもとより各方面からゲストスピーカーをお迎えし、今までにない委員会活動を行っていきます。

委員会に参加して得られる様々な情報は会員のみに与えられた特権です。企業経営を変革させていくためのチャンスになるので参加をお薦めします。

 

(株)長大商事  長谷川 睦