今に繋がる足跡 50年の歩み

(2)組織の変遷

1962年7月9日名古屋中小企業家同友会の創立総会の様子(写真は束原誠三郎氏/日本中小企業家同友会の初代代表理事)

時代に組織を適応

愛知同友会の特長として、時代の変化に適応して組織の形を柔軟に変化させてきたことがあげられます。創立(1962年)の翌年に4つの地区がつくられ、活動の核になる組織が細分化されました。

その後、70年代前後には名古屋の区単位に次々と地区を分割していき、80年代以降は4ブロック・1支部体制を築きます。ブロック・支部名称を支部に統一したのが92年。99年には3支部体制、09年には9支部体制へと姿を変えていきました。支部・地区だけでなく、委員会などについても改廃・新設が頻繁に行われました。

組織は一旦形成されると硬直的になりやすいものですが、愛知同友会では時代に適応していくように変化させてきました。これは組織の活性化のためですが、たとえ会員のなかに組織再編に対して異議があるとしても、再編が必要とあれば、実行するという強い意志を持っていたのです。同友会は企業家の組織ですから、企業の組織と同様に時代の変化や環境に適応した形に進化をし続けています。