今に繋がる足跡 50年の歩み

(3)指針運動

1975年5月号の名古屋同友会ニュース。県定時総会で「経営指針」について討議

愛知から提唱

同友会らしい黒字企業づくりの取り組み課題として広く認識されている「経営指針」の実践。その提唱は今から37年前、愛知同友会から始まりました。

1975年の定時総会において「低成長不安定時代の経営方針(案)」として8項目が提案されています。この討議の過程で「経営方針」は「経営指針」と名前を変え、内容を年々充実させていきます。

1976年の定時総会では「長期不況下での経営を発展させるために(経営指針案)」として、2項目が追加されました。これら10項目は現在の経営課題と照らしても共通するものが多く、また企業変革支援プログラムのカテゴリーとも符合し、当時の先見性が伺えます。

このように愛知で初めて提起された「経営指針」は全国の同友会運動の先駆的試みとして、それ以降、会の中心的な取り組みへと結実していきます。

2012年度は各支部での経営指針「入門編」の充実、経営指針実践の課題を取り上げる地区例会づくりが活動方針で確認されています。改めて愛知同友会の運動の確かさに確信を持ち会員各社での経営指針実践に注力する必要があります。