経営指針推進本部(6月19日)
現象から本質に迫る

〜推進役員研修会を開催

京都同友会より柴田氏を招き談論風発が繰り広げられる

同友会理念の実践運動

愛知同友会の最重点方針である経営指針。今回はその推進役員を対象に大切な要点や理解を深めるための研修会を開催しました。問題提起者には京都同友会・前経営労働委員長の柴田和夫氏をお招きし、会場全体が一体感に包まれ、深く内容を吟味しながらの談論風発が繰り広げられました。

同友会の経営指針活動は、個別企業の経営革新にとどまるものではありません。それは3つの目的の実践運動であり、自主・民主・連帯の深い意味と「人を生かす経営」を実践する企業づくりで、地域の雇用を確保し、地域社会の復元力になるべきものです。

世の中の変化や事物を単なる現象から本質に迫っていかなければ方針や戦略は立てられず、そのためには経営者の生きざまとしての理念と実践を通した検証との繰り返しが大切であることが報告されました。

経営姿勢の確立

経営理念は決して人まねや標語では意味をなしません。経営理念を考える前に、経営者の基本姿勢を確立すること、さらにその前に1人の人間としての自己姿勢を確立することから始まります。

「何のために経営するのか」「何のために生きているのか」。宿命を受けとめ、運命を切り拓き、使命に目覚めて全うできることは生涯の喜びにつながっていきます。そして理念を実現するために、中期ビジョンや利益計画までしっかり立てなければなりません。

活発な質疑応答や意見交換の中で、計画重視や白黒の答えを求めたがる昨今の傾向に対して、それでは成り行かないこと。そして(1)長期的に物事を見る、(2)物事を総合的に見る、(3)物事の本質を見る、(4)労使見解の精神を確認する、が経営者には不可欠であると語りました。