農業部会(東三河支部農業研究会)7月27日
地産地消と農商工連携の取り組み

豊川市の山間にある鈴木氏の水田を見学する参加者

6次産業化の実践

農業部会・東三河支部農業研究会は、オープン合同例会「6次産業化の実践」を43名の参加で開催しました。今例会は経営実践の現場から先進的な農業経営を学ぶことを目的とし、第一部では鈴木晋示氏<(有)こだわり農場鈴木>の会社と圃場を見学。第2部では鈴木晋示氏、原田愛子氏<(有)あいば>、安田仁氏<(株)清須ライスセンター>の3名から6次産業化事業の実践報告が行われました。

報告者3名は、消費者においしい農産物を食べてもらいたいとの想いで、こだわりの農産物を栽培しています。さらに新事業として「総合化計画事業」を活用し、農産物の栽培や加工、販売、新商品開発に到る取り組みを一体的に行っています。

そのメリットとして、自社が行政や他企業、消費者、金融機関から対外的に認知され、さらには新商品開発によって、より多くの消費者に喜ばれるようになったことがあげられました。

農作物へのこだわりや新事業を紹介

新しい価値の創造

農業を持続・発展させていくには継続的な利益の確保が大切であり、他業種の集まりである同友会は経営を学ぶのに最適な場といえます。また、持続可能な地域づくりには、地産地消の強化と農商工連携による新しい価値の創造が必要です。

しかし、ほとんどの農業者は日々の農作業に追われ、腰を据えて勉強する余裕が持てないのが現状です。農業部会や東三河支部農業研究会が受け皿となって、農業者が科学的に農業経営に取り組む機会を設けることが大切で、それによって他業種の経営者にも新しい気づきや学びが必ずある、と今後の期待と展望が述べられました。