共育委員会 ― 共育講座(7月27日)
学び合い育ち合う社風
渡部 貴治氏 (株)マルトク・社員

第13期社員と学ぶ共育講座(28社、81名が参加)の第4講座、渡部貴治氏の報告を紹介します。
今までの会社と自分
私の会社は、家電製品や印刷物の輸送をするトラック運送業をしています。私は入社19年目になりますが、入社当時の自社は学び合い、育ち合う社風が弱かったことを記憶しています。社員教育が充分でなく、社員が事故を起こした場合の改善策もしっかりしていない状況が続いていました。
そのような時、社員が事故を起こしてしまいました。事故後のトラックを見て、運転手の安否が心配されましたが、ドライバーは無事でした。この事故が転機となり、会社として、社内教育に真剣に取り組まなければいけないことに気づいたのです。
小さな気づきを積み重ねて
ある日、取引先から約40項目の品質診断調査が入りました。質問項目には、組織や設備、安全衛生の取り組みなどがありました。この調査で一定以上の評価を得られないと、今後の契約に支障が出るとのことでした。これに対応するため、取引先ごとに班を編成し、班長を選出。そして、意識向上のために、表彰制度も導入しました。
しかし、大事なことだと理解しつつも私は他人事のように受け止めていました。共育講座を受講した際も、真剣さに欠け、身についていないのが現状です。それでも、日々の小さな気づきを大切にすれば、その気づきが積み重なり、自分を変える力となって成長につながると感じています。
向上心のある人がやる気を持続できる環境を整え、社員の学びたいという意欲を育てること。そして、援助する側の経営者とが互いに支え、育ち合える会社にしていきたいです。