南尾張支部 経営者の集い(8月28日)
経営目的の追求が未来を作る

中山 幸彦氏  (有)日間賀観光ホテル

経営者としての覚悟を決意表明する中山氏

偉大な父の存在

南尾張支部増強例会「経営者の集い」は92名の参加で開催され、中山幸彦氏が報告を行いました。

中山氏は漁業と観光業を生活の基盤とする日間賀島に生まれました。父の会社に入社後は、『観光カリスマ』と評される父の存在により、理想と現実の乖離に葛藤していきます。仕事をする上で常に付きまとう社長の存在、特に取引先やお客様にとって大き過ぎるその存在は、中山氏に自身の存在価値をどのように示すか考えさせてきました。

そんななか、自らの力で結果を残したいと、中部国際空港の新店舗では、中山氏が主体となって挑戦。しかし、そこでも社長の存在が大きな壁となって阻みました。

地域の発展のために

その後、経営危機を転機に自身の考えに変化が起き始めます。心配したお客様から多くの声かけを頂いたことで、社長がこれまで築き上げてきたものの偉大さに気付かされたのです。同時に、これまで以上に自身が置かれているあらゆる状況に“感謝の想い”が込み上げたと、当時を振り返ります。

現在は社長と共に「自然の恵みに感謝し、魚の旨さと海からの元気をお届けする」という経営理念を作成し、さらに“感謝の想い”を強くしています。

社員はもちろんのこと、日間賀島の永続的な発展を望む中山氏は、日間賀島に関わるあらゆる方の幸せのためにも日間賀島の存在をもっと大きく、強くしたいと考えています。そのため、自社と地域の発展を自分の義務として覚悟し、今例会を決意表明の場としました。

今例会は、今年10月に代表取締役に就任する中山氏の地域に対する熱い想いが、会場全体を包み込みました。当日、ゲスト参加者のうち数名から入会宣言が出され、中山氏の熱意がゲストにも伝わったのを感じました。同友会で学ぶ覚悟を新たにした例会となりました。

 

豊浜水産  石黒 直樹