障害者問題・労務労働合同委員会(8月27日)
わが社の人を生かす経営とは

自社での実践を率直に討論しあう

指標は社員の笑顔

昨年度に続き2回目となる委員会交流は、創立50周年行事の1つ「人を生かす経営全国交流会」を控え、自社での実践をテーマに開催。障害者問題委員長の岩田竹生氏(丸二商店社長)が労使見解をもとに報告しました。

丸二商店は、社歴60年の米小売業です。同友会に入会し、自社の存在意義を問い、経営理念を成文化しました。

現在、東日本大震災後の影響や外食産業の低迷など厳しい環境の中、取引先の拡大、付加価値のある商品づくりに取り組んでいます。

社員5名の他、障害のある人を実習生として積極的に受け入れ、彼らが社会に出るための応援をしています。

岩田氏は、笑顔で働くことをなによりも重視しています。特に精神に障害のある人は繊細で、本当に心の底から安心していなければ笑顔は出てきません。単純作業の中にもやりがいを見出し、誇りと喜びを持てるよう日々努力しています。

価値観を問い直す

グループ討論では、「人は成長すると言いながら、障害がある人に対しては諦めていた」「企業の理念や方針を心底わかり合えるか不安」「“生かす”が“活かす”にすりかわっていないか」など、率直に話し合われました。

「人を生かす」とは、レッテルを貼らず、まず1人の人間として受け止めることから始まります。各自が価値観を改めて問い直す交流会となりました。