広報部会(8月21日)
金融情勢の今を考える

今後の動向を見据える
金融委員会の協力を得て報告者に中京大学の由里崇之教授を迎え、来年3月に期限が迫った金融円滑化法の終了に伴う、諸々の問題点や対応についての報告を聞きました。
報告のポイントは3つあります。(1)円滑化法終了後の経済状況予想。(2)リレーションシップバンキングを引き出す企業経営。(3)経営環境(円高・デフレ)を正しく理解する。
特に(2)については、金融機関担当者と対等な付き合いを通じて、信頼を深めあうこと、企業規模・体質にあった銀行との取引を重視すること。また、バブル経済崩壊時のような貸し渋り・貸し剥がしが起こらないとも限らないので、今後の動向を正しく見据えるためにも、金融機関とのこまめな情報交換が必要となります。
何をどこまで伝えるか
広報部会では具体的な対応を学ぶのではなく、自地区・支部にこの情報をどのように伝え、共有して対策を講じていくかを学ぶ場としています。今日の報告の何を伝えれば良いのか、具体的な手法をよく知らないままで伝えきれるのか、などの意見が出されました。会員の期待する情報を察知するために、“あいどる”に集約されている膨大な情報を読み取ることが大切であるとわかりました。
グループ討論のまとめとして、リレーションシップバンキングを勉強し、自社の方向性を金融機関や取引先に改めて示すことの必要性を地区役員会やグループ会の場で伝えること。そして、日々の同友会活動に優先的に取り入れて金融に関する情報に触れることを啓蒙していくことが求められると思いました。
(株)高橋技建 佐藤 裕之