今に繋がる足跡 50年の歩み

(7)共同求人

1979年11月に全国で初めての合同企業説明会を開催

大企業志向に一石

中小企業の採用活動は景況によって大きく左右されます。愛知同友会では設立翌年の1963年から共同での求人活動を開始。当時「オリンピック景気」とも言われる好況の中、「将来必ず中小企業の採用は困難になる」との見方から、会員企業が共同で能登半島の職安や高校を訪問しました。

翌年には会員企業の求人要項を収録した「求人ガイド」を発行し、高校に配布しています。「大企業にばかり目を向ける世間の風潮に一石を投じる」という、現在の共同求人活動の根底となる考え方が見られ、その先見性に驚かされます。

1979年には全国で初めて「合同企業説明会」を開催。第2次オイルショックの真っ只中でしたが、「中小企業は不況下でこそ優秀な人材を採用できる」と考えての取り組みでした。

30年以上にわたって共同求人活動を継続してきた結果、大学からは大きな信頼を寄せられるようになり、会員企業への就職を希望する学生も年々増加しています。愛知同友会の活動が広まるにつれ、会員企業への期待も次第に高まっていきます。それが、共同求人活動にも表れています。