経営方針学習会(10月22日)
同友会らしい方針・戦略を学ぶ
三重大学准教授 青木 雅生 氏

同友会が提唱する経営指針の方針や戦略について学びを深めるため、三重大学准教授の青木雅生氏を招き学習会を開催しました。以下に内容を紹介します。
未来を創る戦略
経営戦略とは、経営理念実現のための具体的な変革のシナリオです。その中心的課題は事業ドメイン。即ち、自社が「現在と将来を通じてどのような社会的使命や社会的価値を実現しようとするのか」を明確にして社内外のコンセンサスを形成することが重要となります。揺るぎない基本理念のもとで、ドメインは環境変化に応じて再定義し続けることが必要です。
一般的に競争戦略が取り上げられますが、未来のための競争と現在の競争とは違います。いかに未来社会を構想するか。その洞察力、そしてポジショニングが明確になる前に、将来の展開を踏まえ経営資源をいかに蓄積していくかが決定的に大切です。
また同じ経営環境や資源でも、見方によって異なります。世の中をどう捉えるか、人間をどう見るか、人生をどのように考えるか、このような判断基準が経営を左右させるのです。つまり「経営理念が戦略の土台」になるということです。
人は、人や社会との関わりの中で“私”の生きがいを感じます。会社の理念が将来にどう関与していくのか、社員が誇りを持てる会社が強い会社といえます。