南尾張支部−条例学習会(10月30日)
条例制定がスタートに

愛知県条例の目的
愛知県産業労働部産業労働政策課・主幹の金田学氏を講師に迎えた学習会「愛知県中小企業振興基本条例を学ぶ」が豊明地区で開催され、会員、行政、金融機関などから42名が参加しました。
これは、中小企業家が地域の活性化を図るために必要な視点を学ぶことを目的とした学習会で、10月16日に施行された愛知県中小企業振興基本条例(以下、愛知県条例)に学び、経営に活かすきっかけとするものです。
金田氏は、「理念型」条例に分類される愛知県条例は、企業でいう経営理念にあたるといいます。そして、「中小企業は愛知県経済と雇用を支える重要な役割を担っている」という中小企業に対する認識を県全体に広げ、さらには中小企業の振興を図ることで地域社会の発展および県民生活の向上に寄与することが目的であると説明しました。
生きた条例に育てる
また条文について、中小企業の社会的・経済的役割に触れながら、中小企業振興に取り組む各主体の責務や役割などが定められていることや、その中で民間金融機関の役割が明記されている点、「小規模企業への配慮」や「施策の推進に係る措置」が独立した条項とされている点などが分かりやすく解説されました。
参加者からは、「この条例の制定がスタートラインであり、これから生きた条例とするためあらゆる人が関わり、育んで行く必要があることを理解できた」「中小企業の社会的役割が理解できた」「県の担当者の方の熱意や中小企業への想いを知ることができて良かった」といった感想が寄せられ、実り多い学習会となりました。