現代経済の本質を学ぶ基礎講座―第3講(11月5日)
マクロ計量モデルの開発基礎と応用

澤田 彰博氏  名城大学経済学部産業社会学科・助教

観測データに様々な条件を加味して解析した表を解説

現象の因果関係を探る

愛知同友会では名城大学地域産業集積研究所との連携事業として、「現代経済の本質を学ぶ基礎講座」を2009年度から継続して毎年開催しています。今年度は経済学部・経営学部の10人の講師陣が1人1講座を担当し、多彩な分野にわたる全10講座が10月から開講されています。

今回の第3講座では、計量経済学の分野を学びました。計量経済学とは「観測データに基づき、数理統計的手法を用いて、経済理論化説を検証したりデータに含まれる事実を取りだしたりする学問」と定義されています。様々な現象における因果関係を数式で表すことで、現象のメカニズムを理解し深め、次に発生する現象を予測したりすることができます。

講義では、実際の実質民間消費支出と実質国民可処分所得の経年変化のデータを用いて、様々な条件を加味して解析した表が解説されました。実社会では、政策などによって人為的に引き起こされる変化や、人間心理による不測の変化などもあり、1つの事象について150通り以上の数式が提起される事象もあるとのことです。

この講義は毎月第1と第3月曜日に開催されています。聴講希望の方は同友会事務局までお申し込みください。