南尾張支部例会(1月23日)
50年の歴史から学び 未来に向かって活動を

加藤 昌之氏  (株)加藤設計

「愛知同友会50年史」のポイントを紹介する加藤氏

企業経営の本質を追求

ビジョン経営や人を生かす経営など、どの時代にも企業経営の本質として同友会が大切にしてきた考えと実践があります。

これらの同友会運動の歴史から学び、これからの企業や地域づくりを進めていくなかで、その精神をさらに広げていく機会とするため、愛知同友会50年史の編集に携わった加藤昌之氏から報告いただきました。

愛知同友会の歴史は、「先見性のある経営実践」をはじめ、中小企業が置かれた環境を改善していく道のりでした。常に会員企業が自分で組織体質の強化を通じてひとつずつ課題解決してきた歴史だと、加藤氏はいいます。

建築設計を営む加藤氏は、経営のことは全く分からなかった創業当時に危機感を覚えて同友会に入会し、これまで同友会理念を基礎とした企業づくりを行ってきました。

経営実践の中で同友会理念を確かめてきた加藤氏は、同友会らしい企業とは「業務を通じて地域貢献をする会社」であり、雇用を守って税金を納めること以外に、金銭の価値では計れない地域貢献を通じて会社の存在意義が磨かれてきたといいます。

地域を支え共に生きる

地域のリーダーとなる経営者を育成するために、同友会では役員研修大学などの継続開催で、高い理論と実践力に裏付けられたリーダー育成に努力してきました。同友会運動とは「道なき野にみちを拓く」といわれるように、これから新しい道「人間が人間として尊重される社会」を拓くために、同友会理念の経営実践が各企業家たちに期待されています。

「中小企業が地域を支え、地域と共に生きていくためには、会員自らが同友会で役を受けて企業家精神とリーダーシップを磨くことが大切」だと、加藤氏は語りかけました。