シニア部会(1月24日)
ドイツの現実に学ぶ

加藤 宗男氏  (株)加藤建設

加藤 宗男氏

原発は人間の倫理 生き方の問題

シニア部会では、ドイツが脱原発を決めたことに関連し、戦後の国のあり方を日本と比較して学ぶため、現地へ視察旅行をした加藤宗男氏より報告していただきました。

ドイツでは、福島の原発事故を受け、2022年までに原発全廃の方針を明確に打ち出しました。原発については「人間の倫理、生き方の問題」としてドイツで受け止められ、科学者や電気事業者だけではなく、哲学者や宗教学者からも意見を求めたことが、日本との大きな違いといいます。

またドイツの戦後処理について、戦時中の侵略行為を真摯に受け止め、教育現場でも学生たちに戦争博物館見学や史料を用いて、事実をきちんと伝えています。これは、戦後の検証のない日本に足りない部分と問題提起しました。

最後に、次世代やその次の世代も安心して暮らせる国を作るため、ドイツの事例を学び、これからの日本について議論しなければならないとまとめました。