金融アセスだより(第76回)

知れば行動が変わる

私の会社は、通信機器・デジタル複合機・パソコン・防犯カメラの販売と保守を行っています。18年前に脱サラして、会社を経営することになりました。経営については、まったくわからない状態でのスタートです。よって、銀行には資金が足りない時に融資を受けるために行くだけで、金利や条件などはすべて銀行の言いなりでした。

そんな私ですから、金融委員会に参加した当初は委員の方や講師の話す単語がまったく理解できず、後日資料を調べて、やっと理解するという有様でした。

金融委員会でリレーションシップバンキングを学んでから、金利や銀行を選ぶことの必要性を感じ、金融機関の担当者ともよく話をするようになりました。そして、経営指針や事業計画の作成が重要であると痛感しました。

信頼関係を深める

会社の内容や方針なども金融機関の方に報告することによって、様々な情報や条件なども提案していただくことが多くなってきました。

金融円滑化法が今年の3月に終了することにより、中小零細企業の融資は一段と厳しくなることが予測されます。しっかりとした経営指針を策定し、金融機関とのコミュニケーションを密にし、長期的な信頼関係を結ぶことがますます重要といえます。

 

(有)向陽通信  向井 徳雄