緊急学習会(2月6日)
【経営環境改善部門】
緊急経済対策予算をどう利用するか

村田幸洋氏(左)と瀨賀中小企業課長(右)

施策の概要を解説

1月11日に閣議決定された、事業規模総額が1.2兆円とされる「日本経済再生に向けた緊急経済対策」について、特に小規模事業者向けにどのような施策があり、どのように利用するかについての緊急学習会を開催し、約70名が参加しました。

学習会前半では、中部経済産業局中小企業課の瀨賀和也課長より、中小企業・小規模事業者対策の概要説明がありました。

同対策の規模は総額5434億円の補正予算が組まれており、ものづくり支援1000億円をはじめ人材対策・商店街活性化などの経済活性化事業と、約2900億円の資金繰り支援が中心です。また次年度中小企業関連予算の内訳概要と、事業承継円滑化のための税制改正について解説されました。

まずは「何をしたいか」

後半には、大同紙工印刷の村田幸洋会長(東地区会員)から、長年にわたって企業経営に様々な施策を活用してきた事例の報告がありました。

公害防止補助金、工場用地資金、雇用創出への助成など村田氏が利用してきた施策は数々ありますが、一貫しているのは「補助金が目的」ではなく、経営指針を柱に「自社が何をしたいのか」を常に考えてまず戦略を持ってから、利用できる施策を検討していること。また「難しそう」と敬遠せず「利用できないかやってみよう」と積極的な姿勢で取り組んでいることが強調されました。

瀨賀氏からも、「積極的に相談してくれれば良い協力関係も築けるので、ぜひ活用を」と呼びかけがありました。