男女共生委員会、一宮地区合同例会(2月19日)
女性の視点での市場創造と企業変革

脇田 由紀子氏  日本政策金融公庫一宮支店長

討論では「経営指針の確立が必要」との結論に

女性の視点でアプローチ

女性の視点を取り入れた市場創造、企業変革について、日本政策金融公庫の脇田由紀子氏に報告いただきました。

現在の消費は女性が牽引しており、心の豊かさや心地良さ、個々に合わせた商品提供が鍵です。またブログや口コミで売れ行きが左右される時代で、個々の困りごとに対応した小さな市場を作り出すことが重要といいます。

また、女性は変化を掴み臨機応変に対応する能力、情報を取り込み瞬時に引き出す能力に優れている点を紹介。こうした能力は、社員への気配りや、業務分担に配慮した安心して働ける雰囲気づくりに生きます。さらに、自社に不足する経営資源を補い、多様な能力を武器にできるので、女性の更なる活躍の出番であると強調しました。

「深化」「伸化」「新化」がポイント

続いて、企業変革について報告しました。今は予測不可能な時代であり、どんな変化にも柔軟に対応できる企業が生き残るといえます。そのためには、自社の強みを深掘りして既存のマーケットに新しいサービスを提供する「深化」、商品の機能を拡充して新しいサービスを提供する「伸化」、事業領域を刷新して新しい市場を作り出す「新化」という3つの「進化」が生き残りのポイントだと紹介しました。

最後に、自社を検証する5つのポイントをあげました。経営理念の明確化、売上・利益計画の明確化、キャッシュフローの把握、社員との計画の共有、計画の適宜修正と実行という5点を常に検証し、経営のPDCAサイクルを回し、具体的に自社を変革していただきたいとエールを送りました。

参加者からは「まさに経営指針の確立が課題」と同友会の学びとつながり、意を新たにした例会となりました。