どうゆうき

▼昨年度、総会方針のスローガンは「同友会らしい黒字企業をめざそう」でスタートしました。これを実現するためには労使見解をベースにした経営指針書を数多くの会員企業が作り、それに基づいた経営をすることが前提です。このような「人を生かす」経営の追求は同友会にとって大きなテーマのひとつです

 

▼愛知同友会では5年前に経営指針推進本部を立ち上げ、支部での「経営指針入門編」の定着と本部での「実践編」の開催等、サポート体制を強化し、経営指針成文化運動を展開してきました。その成果として「入門編」「実践編」の受講者は300名を超え、地区例会づくりの役員の意識が変わり、テーマを「指針」として取り組む地区が増えていきました

 

▼愛知同友会は5000名会員を目指しています。それは、「自立型企業づくりとして経営指針に基づく経営を実践し」、「地域社会と共に地域からあてにされる存在になっている」中小企業経営者を5000名にすることを意味します。これは過日、2月に福岡で開催された第43回中小企業問題合同研究集会のテーマ「中小企業憲章の精神を企業と地域のすみずみまで」と完全に一致します

 

▼私たち一人ひとりは小さな企業(会員)ですが、指針成文化運動を推進することで、自社を地域で「なくてはならない存在」に成長させることができます。中小企業が主役となる国づくりの完成は、まず厳しい外部の環境変化にも柔軟に対応できる強靭な企業づくりから始まります。愛知から5000名会員を達成して、大きなうねりとして全国へ発信したいものです。

 

副会長  新井 敏男