名城大学基礎講座
現代経済の本質を学ぶ

「良いものづくり現場づくり」を講義する河田名誉教授

経済の構造変化を把握

名城大学産業集積研究所と愛知同友会の共催企画「現代経済の本質を学ぶ基礎講座」の第4期目が、昨年10月から今年2月まで全10講義が行われ、終了しました。今期は延べ約140名が受講しました。

この講座は「混沌」とした今日の世界経済において、いかなる構造変化が進んでいるのかを理論的に把握し、適切な経営判断をするための基礎となる学問的素養を身に付けることを目的としています。

全10講義中の7講義で新しい講師を招いて行われた今期は、マーケティング論・経営科学・計量経済学・経営戦略論・中国言語社会論・ヨーロッパ経済論・企業統治論・非営利組織体会計論・ものづくり管理会計学・経営分析論のテーマで開講されました。

総合的な能力を養う

今期の講座を通じて、市場動向の捉え方や顧客創造・市場創造についての考え方、意思決定に関する理論、トヨタ生産方式の分析から生産性や付加価値を高めるためのシステム構築や、世界の経済戦略動向などを学びました。

また、自治体・行政機関の会計のあり方とその課題、公正な企業統治方法の発達とそれによる株主影響力の増大など新たな問題点、また電力会社などで行われている「総括原価方式」とその財務状況の内実分析などから、現代経済と社会に対しての視野の広い問題提起も行われました。

同友会3つの目的のひとつである経営者の「総合的な能力を養う」ため、企業内外の環境変化・構造変化を幅広い視点で掘り下げるこの講座は、2013年度も開講予定です。経営者の資質向上の場として活用ください。