農業部会−総会・記念講演(2月22日)
利益を出し続けるルール

澤浦 彰治氏  グリンリーフ(株) (群馬同友会会員)

利用を出し続ける農業経営を学ぶ

同友会らしい黒字農業経営を目指す

2010年度実績において愛知県は農業産出額が第6位と、例年全国の上位に位置しています。しかし、全国の農業事情を見ても共通して言われるように、担い手の減少・高齢化、そして耕作放棄地の増加などによる生産力の低下など、愛知県でも農業経営において厳しい状況があります。さらに、今後はTPPによる国内農業への影響も危惧されています。

そのなかで農業部会は、「同友会らしい黒字農業経営を目指す〜事業計画に落とす」を来年度の活動方針とし、年間の学習会を通じて農業が置かれている情勢認識を深めて先見性を養い、農業者の自主的な経営努力によって利益を継続して出す企業づくりを目指しています。

自分で価格の決められる野菜を

今期の総会では、利益を出し続ける農業経営について、澤浦彰治氏から報告をいただきました。澤浦氏は農家の長男で、父の代に全国生産量の9割以上を占めた地元産アスパラガスが外国産の影響で価格暴落を経験します。また、市場出荷では産地間競争で後退を余儀なくされました。

しかし現在では、農産物の生産・加工・販売を体系的に行い巻き返しをはかっています。地元農業が危ぶまれるなか、好きな農業を発展させようと会社を興した澤浦氏。その時目指そうと決めたルールは「自分で価格の決められる野菜生産」「お客様がいて農業が成り立つという自覚を持つこと」でした。

澤浦氏は、これからも地域をはじめ企業に関わるすべての人のためにできることをしたいと締めくくりました。