金融アセスだより(第78回)

3月に行われた金融講演会

情報収集力の強化

アベノミクス、円安に連日大騒ぎの日本ですが、マクロ的には世界不況に突入したといわれ、先行きの不透明感が増し、中小企業を取り巻く外部環境、とりわけ金融円滑化法の終了から大きな転機を迎えようとしています。

金融円滑化法の適用企業はもちろん、昨年から表面化している正常先企業に対する「貸し渋り問題」が深刻となり、既に貸し剥がしの声も聞こえ始めています。金融機関からは「更なる自助努力」を追及され、「実抜計画」の有無で支援が左右されています。

変革へのチャンス

こうした状況を踏まえ、新しい中小企業金融のあるべき姿を実現するため、金融委員会では情報交換型の活動に加え、金融問題の情報収集を強化。金融情勢の変化に対応するタイムリーな情報発信「金融講演会」はもとより、経営者が最低限理解しておく必要のある中小企業金融の基礎知識から金融機関とのコミュニケーションのあり方などを学ぶ「金融寺子屋」を開催しています。

更に、昨年制定された「愛知県中小企業振興基本条例」を活用した具体的な施策である「愛知県版・地域再投資法」の制定を目指す提案を行っていきます。

 

(株)長大商事  長谷川 睦