どうゆうき

▼政権が変わり、第2次安倍内閣の経済政策「アベノミクス」は、物価高と円安への誘導で日本経済の活性化を図ろうとしてきました。結果、大企業、特に輸出企業と投資家は大変な利益を出しています。しかし、私たち中小企業には、その恩恵は感じられません。それどころか、輸入資材の高騰や、ガソリンの値上がりなど負の影響の方が多いと聞きます

 

▼愛知同友会は昨年、創立50年を迎え、様々な行事を開催しました。7月の記念式典の開催、50年史「道なきみちを」の発刊。また、2020年ビジョンでは、輝く中小企業を目指し、世界を見据え地域に生きることを発表しました。それ以外に、次の2つの事業を行いました

 

▼1つは「人を生かす経営全国交流会」の開催です。そこでは経営姿勢の確立と、社員と共に育ち合う関係を築くことを確認しました。2つ目は「タイ・ベトナム視察」です。大学教授2名を含む総勢16名で、東アジアに中小企業憲章を広める目的で視察に行き、憲章の東アジア化に対する手応えと課題を持ち帰りました

 

▼人が人として尊重される社会と経営環境の改善を目指し、2012年10月、愛知県中小企業振興基本条例が制定されました。続いて、今年4月には名古屋市でも中小企業振興基本条例が制定されました。今年度は新たなスタートラインに立ち、各市町村での条例の広がりを期待します。そのためにも、県下全市に地区があり、その会員が中心になって条例づくりをすすめて欲しいと思っています。2013年度は、日本一の愛知、会員5000名をめざしましょう。

 

会長  杉浦 三代枝