農業部会(4月26日)
農業分野の情勢認識

中同協「食と農」連携グループ主催で今年7月に北海道で開催される、農業の先進事例を学ぶ全国交流会チラシ

愛知の農業の歴史

農業者が家業から企業へ脱皮するために発足された農業部会は、今年度は年間を通じて情勢勉強会を開催し、農業分野における情勢認識を深めます。その第2回情勢学習会が開催され、今回は会員それぞれの現状と国内の農業事情について交流しました。

愛知県には、消費地である都市部と生産地の物理的距離が非常に近いという「都市近郊型農業」の特徴から、生産技術向上をはじめとする農業事業全体が繁栄してきた歴史があります。国内共通の内部実情においては、使用するほとんどの肥料や飼料を輸入に依存しているため、海外情勢の変化にも農業経営や国民生活が影響されます。

「食」と「農」の循環

近年の新興国であるBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国の4カ国)の人口増加や経済成長も影響して、地球全土で原油や穀物、大豆など限りある資源の価格高騰が起きており、価格や生産量の調整など政府の安定化機能だけでは国内農業を維持させることが難しくなっています。

また、季節の変化や生産条件によって農作物の生産量に大きな影響が出ています。その結果、投機的な動きとして生産量によって市場価格が乱高下しています。このような状況では、農業経営を安定的に継続することが困難になります。

そのような背景を踏まえて農業部会では、経営環境に影響されない農業経営、特に早急の共通課題として中・長期計画に基づいた販売戦略に取り組むこと、そして定期的な雇用創出によって農業事業を継続することを確認してきました。

併せて、同友会理念「地域と共に歩む」の観点から循環を切り口に農産物の生産・消費を一体に考え、国民のこれからの食生活を模索していきます。

農業部会への参加をお考えの方は、事務局までご連絡ください。