第14期共育講座 ― 第2講座(5月28日)
企業の発展は人が育つことから

高瀬 喜照氏  (株)高瀬金型

高瀬 喜照氏

第14期の社員と学ぶ共育講座(26社、77名が参加)の第2講座が開催されました。高瀬喜照氏の報告内容を紹介します。

今の時代を考える

会社は、プラスティックの金型成型をしています。倒産や廃業が相次ぐ厳しい業界で経営をしています。

先が見えにくく、大きく揺れ動く今、何が大切で、どの方向に進むべきなのか、不安になることがあります。それでも、一人ひとりが活躍し、地域を元気にしていくことが重要です。

私一人で創業しましたが、社員数の増加に伴い様々な問題が出てきました。そんな時、インターンシップを受け入れました。学生に経営理念を伝えると、真剣な眼差しで感動してくれました。その素直な姿勢に人間の可能性を信じられるようになり、新卒採用を始めたのです。

それから社内に新しい風が吹き、お互いが前向きに考えられるようになりました。今では社員数75名になり、うち10名はベトナム人社員です。今年、活気とエネルギーが満ち溢れているベトナムに工場を稼働させました。

人の成長が会社の成長

「何のために働くのか」「生きる」とは、どのようなことでしょうか。物事を常に問い直し、考えることは非常に大事です。

人は自分が必要とされ、認められることで、役割を認識し、一生懸命に堂々と生きていくことができます。一人では生きられない人間が、互いに協力し、助け合いながら生きていく場が社会であり、仕事は社会のニーズの中に存在します。そして人を採用し、活躍できる場をつくることが経営者の役割です。

働く中で、人が成長し、人間的に豊かになっていくことが会社の成長であり、それが社会の成長につながっています。経営者も社員も同じ時代を生きるパートナーとして、互いに認め合って生きていくことが大切です。