経営環境改善部門 ― 政策研修交流会(5月10日)
中小企業の幸せづくり運動 〜同友会らしい政策活動

豊田 弘氏

基本を学ぶ研修会

今回で2回目となる政策研修交流会が開催され、74名が参加しました。

昨年10月16日に「愛知県中小企業振興基本条例」が制定され、県内各自治体でも条例制定の機運が高まっています。今回の研修会は、そうした動きに対応し、同友会が地域に責任を持つ経営者団体としての主体的力量を持つために、「同友会らしい政策活動」の基本を学ぶ場として開催されました。

はじめに、豊田弘経営環境改善部門長が報告し、政策活動にかける想いを語りました。豊田氏は、自社環境の現実を顧みた時、大企業との格差や取引上の不公正さ、諸施策の矛盾を実感し、「このままでは頑張っている社員が可哀想だ」と思ったことが政策活動に関わるきっかけだったといいます。憲章・条例などの政策活動とは、すべての社員とその家族の幸せにつながる「中小企業の幸せづくり運動」であると語りました。

次に、大阪同友会会員が協力し八尾市教育委員会が制作したDVD「びっくりものづくり〜八尾の工場大冒険」を鑑賞。地域の子どもや一般の方々に中小企業を身近に知ってもらう視点を学びました。

浅井 勇詞氏

同友会理念の総合実践

浅井勇詞憲章・条例推進副本部長からは、地区で政策活動を進める際に、まずは自治体のホームページに掲載されている人口や産業、会計などの統計データを閲覧し、数字で地域を把握することが紹介されました。

和田 勝氏

最後に和田勝政策委員長が報告し、「政策活動とは同友会理念の総合実践である。条例運動は、制定まではその意義を語り認識を広めていくために、自分たちが学び、よい会社づくりや会員増強を進める『同友会と自社を鍛える』運動であり、制定後はその中身を生かした施策を提言し経営実践で具現化していく『自社と同友会を磨く』運動である」とまとめました。