第14期共育講座 第3講座(6月25日)
仕事と生活の調和で豊かな人生を

石塚 智子氏  (有)ソフィア企画

「お互い様の気持で尊重」と石塚氏

「社員と学ぶ共育講座(26社、77名が参加)」第3講座、石塚智子氏の報告を紹介します。

後継者から創業者へ

仕事も生活も良いバランスを保ち、豊かな人生を送ることが大切です。

私は大学の時に2歳下の弟を亡くし、在学中に父の会社の取締役に就任しました。しかし会社に入って5年目に、父が倒れました。父が元気な頃は、パート検針員が家庭の事情で休んでも別の社員が代行してくれましたが、私が経営者になると、「女性はわがままで責任感がない」などと理不尽な扱いをされ、別会社ソフィア企画を設立しました。

ソフィア企画では、LPガス会社の販促支援をしています。働く女性の役に立つことを使命に、主婦目線で新たなサービスを展開しています。

働きやすい会社に

私自身も社員も、家庭と仕事を両立するために、できる人ができる時にできることをするという役割分担を徹底しています。1つ1つの仕事を細分化し、常に業務の効率化、平準化を図っています。

社員には、「納期までにクオリティの高い仕事で柔軟な働き方をしよう」と言っています。

仕事と生活のバランスを4つに分類してみると、仕事重視で生活軽視の「バリバリ社員」、生活重視で仕事を軽視する「ヌクヌク社員」、仕事も生活も軽視する「ダラダラ社員」、仕事も生活も重視する「イキイキ社員」に分けられます。ワークライフバランスを成り立たせるには、経営者も社員も「イキイキ」になることが大切です。仕事も人生も、大きな志を持たなければ何の満足もありません。

今があるのは、私が子育てで大変な時期も社員が頑張ってくれたからです。だからこそ、社員には仕事の融通をきかせるようにしています。大事なのは、「お互い様」の気持ちであり、互いを尊重し合うことなのです。