広報部会(6月28日)
マスコミの情報戦略

寺本 政司氏  中日新聞社・社会部次長

「判断材料を提供」と寺本氏

事実を積み重ねる

中日新聞の社会部次長の寺本政司氏をお招きし、「マスコミの情報戦略」をテーマにお話しいただきました。

新聞を通して広く伝える時に気を付けることとして、寺本氏は「事実の積み重ねから真実に迫る」「一次情報を伝わりやすいように伝える」といいます。新聞社は存在する事実を伝えるのみで、それがどう社会に影響を与えるか、読者が判断できる客観的な情報を提供することが大切だと強調しました。

さらに、正しい情報を伝えるために気を付けることとして、情報源はひとつだけでなく、複数の情報をクロスチェックして報道することを心がける必要があるそうです。

情報発信のあり方

グループ討論では情報発信のあり方というテーマで話し合いました。ニュースレターやホームページで発信しているなど、各社の現状が披露され、情報交換できました。

また、「報道される中小企業はどんな会社か」という質問が寺本氏に寄せられました。新聞社が取り上げたいのは、ユニークさ、時代にマッチしているかという点のほか、経営者が魅力のある人間であるかどうかも重要だと寺本氏はいいます。さらに、地域に根ざした、社長と2代目などの人生が反映されるような持続可能な社会の話を取り上げたいとも話しました。

どのように情報を取り扱い、広報紙で報道するか、今後の広報部のあり方を考えるのに参考になる部会でした。

 

(株)らいふぼーと  広田 建一